明けましておめでとうございます。元日最初のお仕事は、夜中に年越しライブに行った奥様をクルマでお迎えにあがることだったストロベリンです。
個人的には悲しい事や楽しい事、ヒヤヒヤした事などいろいろあった昨年でしたが、消費者的にはこれといって大きな動きがなかったように感じていた電動バイク業界はどうだったのでしょうか。
ツバメ・イータイム「A4000i」
昨年の業界の大きなニュースと言えば、まずは年頭に電動バイクベンチャーのトップメーカーだったテラモーターズが国内の電動バイク市場を手放したことがありましたね。山口県のメーカーで廉価な電動バイク「yuppe」を開発、販売していたツバメ・イータイム社と業務提携し、「A4000i」や「BIZMOⅡ」の生産・国内販売を同社に事実上委譲したのです。
ツバメ・イータイム「yuppe」
よってこの二機種は現在、ツバメ・イータイムブランドです。発売当初よりさらにブラッシュアップされて販売が開始されていると聞きます。同社はカーコンビニ倶楽部との業務提携も同時に発表し、販売網が広がるという話もありました。その後詳報が聞こえてきませんが、一部の店では販売が始まっているとのコメントを、読者さんから寄せていただいたことがありました。
UPQ BIKE「me01」
夏前にはUPQ BIKE「me01」の発表も注目を集めました。9月には販売が開始されたようですが、こちらも購入者の声があまり聞こえてきません。別の会社が出している「ScootMan(スクートマン)」という同系の機種があり、さらにパワーアップしたバージョンを販売していることもあって分散しているのかもしれません。
さらに年末は、プロッツァが「ミレットLi500」の国内販売を2016年一杯で終了すると発表。定かではありませんが、「FUTE」を販売しているリクエストインターナショナル社も新規生産はしておらず、在庫分がさばけたら市場からフェイドアウトしていくような噂も耳にしました。
プロッツァ「ミレットLi500」
小規模なメーカーが廉価な電動バイクで参入してくる一方、頑張っていたトップクラスのベンチャーメーカーが、ここ数年続く電動バイク市場の冷え込みに堪えきれず、撤退していきました。とはいえ、参入にしても撤退にしても、それによる消費者の声が以前ほどには聞こえてこないのも事実で、残念ですが市場がそれだけ縮小しているのかもしれません。
知ってさえくれたら、興味を持つ人が結構いると思うのです。何しろ私が電動バイクの存在を知っているかと聞いて、10人中9人が「知らない」と答える状況が今だに続いていますので、それをひっくり返さないとなりません。電動バイクがすぐ身近にあることを知らしめないと、普及には至りません。
2017年は大手メーカーからの販売予告はありません。でも、ベンチャーもまだまだ頑張っています。法律的な新たな動きでもあれば、何か大きく状況が変わる可能性もありますし、ここは踏ん張りどころと思って、電動化への扉が開くのを見守りたいと思います!