こんにちは。靖国神社の桜も咲いたしもう春だ、これで冬は卒業だ、と浮かれて薄着して会社に行ったら、風が冬のように冷たくて後悔したストロベリンです。
ところで、前から疑問だったことに電動バイクに関する補助金制度がありました。テコ「ビジネステコ」やスクーテック「SZ552RR」には、なぜヤマハ「E-Vino」やスズキ「イーレッツ」などのように価格が補助されないのだろう、と。補助金がもらえる電動バイクの方が得です。大手メーカーをひいきしてるのかと勘ぐったりもしました。
でも、実は補助金を付けるにはメーカーはある面倒なテストを実施しなければならないようなのです。バイクの場合、サーキットのようなところを貸し切らないとできない煩雑なテストをクリアしなければならないそうで、それだけで数百万円のコストが必要になるとのことでした。
コストがかかればその分を価格に転嫁しなければならない、だったら安く売る方がいい、というベンチャーメーカーがほとんどだそう。大手は生産ロットが大きいので試験コストが上乗る分は一台あたり僅かでしょうけれど、小ロット生産のベンチャーメーカーがそれをしたら、初期投資が膨れ上がってしまいいつ回収できるか分かりません。ゆえにできない、というのが実態というわけです。
もちろん、試験をクリアしたバイクの方が信頼性が高いのは言うまでもありません。ベンチャー製の電動バイクの中には、試験にはそもそも通らない脆弱な製品もあるでしょう。とはいえ、その試験にクリアするためだけにもコストが掛かるというのは事実で、したくてもできない小ロットで回しているメーカーもあるはずです。補助金を受けるのもなかなか大変なんですね。
現在電動バイクで補助金の対象になっているのは、前述したヤマハ「E-Vino」(補助金2万円)だけで、スズキ「イーレッツ」(4万円)に関しては今月18日で申し込みを終了しています。「イーレッツ」は次年度予算がつく可能性はありますが、発売年度が古いので難しいかもしれません。
「E-Vino」は補助金を差し引くと10万円台になり、エンジン原付の「Vino」の新車とも1万円しか差がありません。これなら電動お試し価格としてお値ごろではないでしょうか。

