こんにちは。昨日は真夏のような暑さで、汗でびしょびしょになりながらも嬉々としていたストロベリンです。世の中はずっと夏でいいのにと思います。でも、水不足だけは少し心配。
さて、我が家にやってきた「EM100」の性能について軽くおさらいです。この電動バイクは原付一種と二種と両方あるのですが、どちらも動力性能の諸元に変化がありません。定格出力値だけが異なるだけ。
○定格出力の違いに伴うスペックの違いはない
台湾のサイトを拝見しても諸元は日本と同じ表記でした。どうやら本当に「定格出力」だけが違うだけの、中身や性能は同じもののようです。メーカーとしては、顧客の好きに登録してあげてください、ということなのかも。納車されたのは定格出力750Wの原付二種タイプとのことでした。
台湾の免許事情が分かりませんが、電動バイクの定格出力による車両区分は日本のそれとは異なる可能性があります。日本の二輪の規定は、世界的に見るとややガラパゴス化しているとのことですから、さもありなんです。
○各モードとブーストボタン
スペック表にあるとおりで、バッテリーの容量半分ぐらいのときのパワーモードだと、最高時速は50km/h。エコモードだと35km/hぐらいでした。
エコモードでブーストボタンを押すと20秒間だけパワーモードのような加速をします。単にパワーモードに切り替えても同じ効果のように感じましたが、満充電だったときはパワーモードからのブーストボタンは55km/hを超えましたので、次は中くらいの電気残量で登り坂のときにパワーモードからのブーストを試してみます。
○初期加速力
エコモードとパワーモードの違いは最高速だけで、それぞれのモードでトップスピードに至るまでの加速感は驚くことにほぼ同じです。エコモードであっても、「サンボーイ」よりずっとまともな(?)加速をしてくれますので、まったくストレスがありません。エコモードでも信号待ちからのスタートでは背後の車を気にせずいられます。
エコモードは40km/h手前ぐらいでリミッターが効き、それ以上には加速しません。逆に、30km/hまでの生活道路を走るときには、エコモードで丁度いい感じで走れます。前述の通り初期加速がいいので、大きめの道であってもストレスなく走れました。もちろんその後は抜かれますが、後続を待たせないでスタートできるのはなんと快適なことか。
○三元素リチウムバッテリ-と残量計
電気の残量計は葉っぱの絵が5分割されていて、残量が減るたびに順に消えていき、最後の一葉?が点灯から点滅になったら、あとは2kmも走れないとのこと。20kmを走破したところで葉っぱは2つになりましたので、あと10km走ったら電欠と見ていいでしょう。残量計はわりと正確?
というわけで、三元素リチウムバッテリーと言えども一つの20Ahバッテリーでは30kmぐらいが市街地実測値のようです。スペックには49kmとありましたので、「実質6割の法則」どおり。私はWバッテリーを用意するつもりなので、倍の60kmになります。それなら仮に二人で乗っていても30kmは走ってくれると見ていいでしょう。
○「サンボーイ」に足りないもの、「EM100」に足りないもの
一つ大きな実感としては、「EM100」のエコモードの走りが「サンボーイ」で出来ていたら、何らストレスを感じなかっただろうということでした。初期加速力の有無によるストレスの差は思った以上に大きいと感じます。惜しい、ここだけが本当に惜しかったよ「サンボーイ」。
一方で、「EM100」の最高速度が一般道の制限速度に達しないのは、乗ってみるともったいない気がします。このポテンシャルなら60km/hはラクに出せるでしょうし、怖さを感じるようなヤワな車体でもないだけに惜しいと言わざるを得ません。トップスピードを抑えたのは何か理由があるにせよ、原付二種として考えるなら、ここは明らかにエンジンバイカーからウイークポイントと見られるでしょう。”おっせーバイク”認定です。
ただ、ゼロからのアクセルオンのときに一瞬追従しないと私が言っていた問題は、誤解がありましたので訂正します。実は、反応はするのですが最初だけ加速が極端に緩いのです。これは明らかに飛び出し防止の安全対策で、挙動を分かっていれば運転に支障ありません。誤解してすみません m(_ _)m
○「EM100」はどんな電動バイク?
最速50km/hとはいえ、都市部の道路事情には十分適合できます。幹線道路も問題ありません。もちろん速いバイクとは言えませんが、車線変更にも特に気を使いませんし、いわゆる「遅い」のではなく、「速くない」だけです。積載量が増えたときどうなるのか、ちょっと気になるところではありますけれど。
他は「サンボーイ」同様、ひとつひとつに高い台湾クオリティを感じます。トップスピードがもう一声欲しいという点だけが弱点と言ってもいいバイク。走行には特に困らなくても、シングルバッテリータイプで40万円を越える電動バイクですから、ここはちょっと考えていただきたいもの。
今のところ個人的感想はそんなところであります。やはり「EM100」は優等生の走り。あまり不満はなさそうで、逆に寂しい?(笑)