こんにちは。いまだセキの止まらないストロベリンです。この風邪をひいてから2週間を突破しました。いつまでも治らない上に、セキはくたびれますよね。。。
さて電動スク―ターと言うと、航続距離が短い、パワーが足りない、町のバイク店ではメンテナンスをしてくれないなどなど言われます。では、もし家から行ってもしんどくない距離に電動バイクの販売店があると仮定して、パワーと航続距離でエンジンバイクと遜色ないポテンシャルのある電動バイクは何かと聞かれたら、こんな感じのラインナップかなというのを挙げてみました。
最高速が50km/h以上あり、ストップ&ゴーを頻繁に行う市街地での航続距離実測で50kmに達するバイクたちです。原付クラスの一度の航続距離で50kmと言えば相当な距離で、考えただけでくたびれますが、走りっぱなしでもそれだけ行けると思えば電欠の恐怖は遠ざかることでしょう。
私は一日に25km以上走ったことはないですけどね(笑)
○EV奈良「リスティブ ポシェット」
しょっぱなコレを持ってきたのは間違ったかもですが、というのは航続距離的にギリギリ感があるのです。一応、諸元では航続距離が実質45km~50kmとありましたので取り上げています。古いデザインながら最高速60km/hをマークする出力があり、原付一種ですから走り方次第では諸元通りかと思われます。
あえてのレトロデザイン採用の電動バイクというのは他になく魅力的ですし、スペックもさることながら、昭和からのライダーには訴えるものがあると思います。大きさが僅かに小さければ個人的に欲しい一台(笑)
○スクーテック「SZ552RR」(Wバッテリー)
超スムースな吹け上がりと最高速75km/hのパワーは電動バイクの中では比類なし。実質的な航続距離は普通に使っても70km以上はイケます。パワー感はダントツと考えて間違いなく、体感いただければ分かると思いますが、それは感動的と言えるほどです。「この電動バイクは他と違う」と誰しもが思うでしょう。
ただ、上り坂をひたすらフルスロットルで登リ続けるといった負荷のかかる状態が続く使い方では、モーターやコントローラーに故障が起きやすいとのユーザーさんたちからのご指摘をいくつかいただいています。買いっぱなし走りっぱなしはトラブルの元のよう。きちんと定期的なメンテをプロにお願いできる条件での購入が宜しいようです。
最高速は50km/hそこそこ止まりのようですが、車体の信頼性は高く、私が試乗した時も低速での安定性に驚いた機種でした。バッテリーは耐久性の高い三元素リチウムが採用され、航続距離はシングルバッテリーで60kmのスペック。実質35km程度だとしても、ダブル搭載できるので実質70kmは堅いでしょう。驚くような加速感はないものの、かと言って遅いわけではありませんし、アクセルオンでガンと飛び出すような唐突感はない設定になっています。
味付けは極めてマイルドながら原付一種としては及第点のバイク。それなりのパワーもありつつ、女性にも安心なセッティングです。クルージング機能や自動のセンタースタンドなど多機能。
○テラモーターズ「BIZMOⅡ」
こちらも三元素リチウムバッテリーを採用した機種で、スペック上の航続距離は150km! ビジネスユースを前提に作られているので、ストップ&ゴーを頻繁に使用して仮に半分としても実質75kmもあります。巨大なリアキャリーなどを使わないでもっとスッキリさせれば、一般ユースにも十分使える電動バイクです。
一般道を走行中のこの機種の背後を走った際の印象では、最速は50km/hそこそことしてもトルクがあるので初期加速に優れ、クルマの流れを止めるようなことはないようでした。良くも悪くも普通のエンジン原付のように使えるはず。ただ、パワーがあるだけにアクセルのオンオフが明確なギクシャク系だそうですので、そこは慣れるしかないでしょう。
○テコ「ビジネステコ」
リチウム45Ahのバージョンならスペックでは100kmの航続距離があり、ストップ&ゴーを繰り返しても50km走行は堅い機種。パワーユニットにCVTを搭載し、最速60km/hに迫るパワーは登坂力もピカイチです。ただ、残念なことに上記機種の中では唯一プラグイン充電がデフォルト。着脱可能な加工はしてもらえるようですが、その場合のバッテリーの最大容量は20Ahとなり、航続距離は25km~30km。だいぶ短くなってしまいます。
トルクフルなエンジンバイクを思わせるアクセルフィールは電動バイクの非力なイメージを覆すには十分です。エンジンバイクからの乗り換えなら最も違和感ない機種と言えます。バイクらしい電動バイクです。
このバイクはアクセルのオンオフもギクシャク系ではありません。コントローラ設定も適切で、細かい点まで考えられているのがすぐ分かると思います。ビジネスユース前提の作りは耐久性が高く、一般ユースではまず壊れないと言われています。
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ご紹介した中で、私が乗ったことがあるのは「SZ552RR」と「EM100」と「ビジネステコ」です。いずれもバイクとしてはたしかな走りを見せてくれました。これらの中でもバイク業界のプロは総合点で「ビジネステコ」を推しているようです。デザインは昭和ながら、バイクとしての完成度の高さはプロの誰しもが認めるところ。動力性能といい耐久性といい、メンテフリーを標榜する電動バイクを体現している機種。
ただ、新顔の「ポシェット」の動力性能も侮れないと思いますし、パワーでは「SZ552RR」がダントツなのも変わりません。バイクとしての信頼性で言えば、台湾メーカーのアディバ「EM100」は定評のあるところ。なので、私としてはこの中でどれが一番とは言い難く、とはいえ、私が上記のどれを買ってもきっと後悔しないで使うでしょう。
このように、エンジンバイカーでも納得できるしっかりした電動バイクは既にあるのです。ただし悲しいかな、いずれの機種もすべて30万円~50万円と、原付バイクとしては高額になるのがたまにきず。その大半を占めるのがバッテリー代金であり、ガソリンやオイル代との差額では到底埋まりません。
それでも乗りたいと思える魅力を電動バイクに感じてもらえるなら、ぜひ電動仲間になってもらいたいですね。

