こんにちは。電動スクーターの「サンボーイ」に乗るまで、EVにはさほど興味を示していなかったストロベリンです。
EVは噂程度でしか知らなかった私です。大抵の新しいテクノロジーは好感を持って迎えるタチですが、EVについてはネガティブな話の方が先に伝播していたこともあって、早々には食指を動かしませんでした。悪い風評だけが先に聞こえ、まだまだプレビュー中みたいなものだろうと高を括っていたのです。
ところが、実態は違っていました。EV開発は日々進化していて、心配されていた充電インフラは行政側の意向もあって広がりつつあること、また電気モーターだからといってパワーがないわけではないなど、EVのあれやこれやを「サンボーイ」に乗り始めてから知ります。おかげで今は電動バイクのみならず、EV四輪にもFCVにも超小型車にも興味があります。それも「サンボーイ」が教えてくれたものです。
密かに頑張っている海外勢
電動バイクはEVの入り口になりうる、と個人的には思っています。車と比べたら断然安い乗り物ですし、維持費もほとんどかかりません。それでも、EVとはどういう乗り物なのかを理解でき、メリットデメリットを把握することができるからです。
日産の「リーフ」(225km版)は、満充電で市街地を150kmぐらい走ります。新しくなったバッテリー搭載車(280km版)は市街地でも200kmは走れるそうです。2500ccで200馬力ある愛車と同等、いやそれ以上の加速力があるのに、走行音は断然静か。自動車の動力性能としてまったく劣るところはなく、唯一満充電の走行距離が満タンのガソリン車の半分以下というのだけがマイナス面になるという感じ。
とはいえ、街中の急速充電器は増え、200Vの普通充電が出来るところも、きちんと調べるとあちこちにできています。自宅に充電設備を持てないマンション住まいの人もちらほら購入し始めていて、それでも特に不便は感じていないようです。自宅に充電設備を持たない(持てない)私が、一週間ほどプライベートと社用両方使いで借りましたけれど、日常的には特に問題を感じませんでした。
懸念されるのは遠出。ただ、私の場合は地方へクルマで行くのはほぼ私用ですので、たとえば往復に充電している時間が無いなどの理由があれば、レンタカーという手段もあります。または、完全なEVでなく、三菱の「PHEVアウトランダー」やトヨタ「プリウスPHV」のような、基本使いをEVに倒してあるハイブリッドカーにすれば、安心感は大きいです。
エンジンのメリットとEVのメリットを組み合わせたPHVやPHEVは、現在最も実用性の高いEVと言えるかもしれません。一日の平均走行距離が60km以内の人なら完全にEVとして機能しますし、思わぬ遠出になってもエンジンがカバーしてくれます。まさにイイトコ取り。もし私がクルマを買い換えるときには、これらは有力候補になるはずです。
電動バイクに乗り始めてから、このようにEVについて考える事が増えました。環境についても同様で、後付ではありますが大気汚染問題にも注意が向くようになり、子供達に残すものが負の遺産ばかりではいけないと、よりEV化の広がりに期待を寄せています。何も燃やしていないことに、優越感さえ感じるようになりました(笑)
こうしたEVへの理解を深める意味でも、電動バイクは絶対にいいと思います。なるほどこういうことかと、乗ればわかるはずです。^o^