こんにちは。三菱自工の不正事件の記事を見て、改めてメーカーが公表する数値について考えてみたストロベリンです。
自分としては、メーカー公表の燃費などの数値は、絶対値というよりも他機種と比較するためにあるものと捉えていました。ただ、比較するには同じ条件で計測されたことが前提になりますので、今回の件はその前提が崩されたという意味で不正は不正。許しがたいことではあります。
さらにEVの「i-MiEV」でも新たに不正が発覚したそうで、この車種には同クラスの比較対象車種がありません。それこそ数値は単なる目安でしかありませんでした。しかし、メーカー公表の航続距離なんて絶対に走れませんから、それが実態と違うのは折込済みです(苦笑)
エンジン車の燃費にしろ、EVの航続距離にしろ、私の中ではメーカーの公表の6~7割ぐらいが実態と見ています。180kmの航続距離だと言われたら、まあ実際には110~130kmだなと思っていましたし、JC08モードと呼ばれる実態に近づけようと考案された計測方法で燃費30kmとされるクルマでも、実際の市街地では18kmぐらい。走り方次第では15kmぐらいにもなるかもしれません。
どうやってはじき出したデータなのか詳しく分かりませんが、どの車種も実態とあまりにかけ離れた値です。ですので、その数字に不正があったと言われても、そもそもが実態と数十パーセントも違う値なので、不正によって実際どのくらいの差が出るのか、ピンとこないというのが本音。
同じ日本車でも、米国ではかなり実態に近い数値がカタログに記載されていて、これはかの国の計測方法が日本と異なっているからだそうです。だったらJC08モードなどやめて、米国に合わせればいいのにと思ってしまいます。
他車種との比較数値として同条件という点をクリアしてない不正ではあるので、三菱自工のそれを見過ごす気はありませんが、だったらこの機会に、計測方法自体を抜本的に改めるべきじゃないのかなと、消費者として思います。大騒ぎしているわりに、何か不毛な感じがするのです。どの会社もサギみたいな数値(もちろん正規のデータですが)を公表してるのに、と。
アパックスパワーの「もたぽんこ」みたいに、航続距離は“30kmぐらい走って欲しい”(希望かい!)とか、テコ社やスクーテック社のように市街地実測値(馬鹿正直かい!)をスペック表に書いてくれた方が、まだ割り切れますよね(笑)

