こんにちは。GW直前から多忙に拍車がかかっているストロベリンです。忙しく遊んでいるつもりで、倒れない程度に頑張っています。
さて、前回は電動バイクの思いつくデメリットを列挙しましたから、今回は長所・メリットです。電動バイクに乗り始めてから2年半ぐらいになりますが、電動はダメだと思ったことはありません。今乗っている原付二種の電動バイクは思った以上に便利ですし、乗っていてウキウキします。別に飛ばすわけではなく、ただゆ~っくりと走っていてもウキウキするのです(笑)
○高い静音性
なんと言っても乗っていてエンジンの爆発音、破裂音がしないのは周囲の人たちに鼻が高いです。始動時はピピっという電子音だけで、停車中はアイドリングがないので完全に無音になります。後輪タイヤそのものがモーターになっているインホイールモーターの場合は走行中もほとんど音がせず、比較的音がする方だと思う愛機「EM100」のようなギアトレインのバイクでも、ギアが回る音とロードノイズぐらい。早朝や深夜などでご近所に騒音で迷惑をかける心配もまったくありません。
初乗りで静かさに驚いた
キムコ「サンボーイ」(インホイールモーター)
○加速の良さ
もともと電気モーターは始動から最大トルクを出力できるという特性があり、回転数と共に出力を上げていくエンジンより元来の加速性能は高いです。よって、コントローラーでわざと始動の出力を抑えるようにしてあるのですが、そのさじ加減が難しいのでエンジンと比較して違和感を感じる人があるかもしれません。ただ、CVTやギアトレインなどでその辺りをコントロールするバイクもあり、エンジンと同様の乗り味を実現しています。
今月発売のスーパー電動マシン
BMW「Eレボリューション」
○圧倒的に安い維持費
まずガソリン代がかからない。エンジンオイルを必要としない。この二点だけでも維持費の減少に大きく貢献します。走行で常に消費するのは電気だけで、そのコストはガソリンの1~2割ぐらい。かつ自宅で充電可能な燃料です。ガソリンスタンドに寄る面倒もなく、スタンドまで距離があるという人でも気楽に使えます。地方や郊外での移動手段で原付に乗っている人はとても利便性が高いはずで、実際に需要は地方や郊外の方が高いと言われます。
○メンテナンスを必要とする部分の少なさ
維持費減少と重なる話で、エンジンの点火プラグやチェーン、フィルター類といった消耗品がないので、メンテがほとんど必要ありません。電動バイクを購入して2年半というもの、デジタルメーターの不調以外にトラブルがない私にとって、大型家電と同じような感覚があります。もちろん、定期的に整備すべきところはありますが、駆動部分でメンテする部分がほとんどないという点で「メンテフリー」は言いすぎではありません。
○自転車の心地よさとバイクの楽さ
静かさに伴う心地良さは、まさに自転車のそれと共通します。汗をかかない、というのがさらに良。生活道路をゆっくり流していると、周囲の音を感じながら、風を感じながら、自転車のそれとまた違った心地よさを得ることができます。原付の場合、もともとハイスピードでかっ飛んで行くという類の乗り物ではありませんので、パワーのあまりない超軽量の電動バイクが人気を集めているのは、ゆっくりの心地良さに準じたものでしょう。
折り畳み可能な軽量電動バイク
UPQ BIKE「me-01」
○CO2を含む排出ガスがゼロ、無臭
エコ押しはパーソナルなレベルでは大して意味がない気がするのですが、地球温暖化を肌で感じる現在、CO2排出の極小化目標は世界的なものです。乗り物のEV化はその流れに準じたものであり、長距離を走らない原付クラスのバイクこそ早く移行できるはず。また、電動バイクはガソリンの揮発性の匂いも、排気ガスの匂いもなく無臭で、液体がこぼれる心配もありませんから屋内保管ができるメリットも。折りたたみ式の軽量電動バイクを部屋で保管したり、クルマに搭載しておくといったことも可能です。
さて、いよいよ初夏に向けてバイクが気持ちのいい季節ですから、是非電動バイクの乗り心地を体験してもらいたいですね。