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Channel: 電動バイク・EVスクーターユーザーブログ
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年内は静かだったテラモーターズと「A4000i」

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こんにちは。バイク乗りが少なくなったと言われる中、それでも電動バイクにこだわっていたいストロベリンです。裏には、エンジンバイクだと乗ってはいけないことになっている家庭の事情があるとしても(笑) 

さて、昨日も少し書きましたが、ベンチャー最大手テラモーターズさんが今年はずいぶん静かでした。世界2000台限定の電動原付二種「A4000i」の発売から来月で1年になります。特にこれといったキャンペーンの動きもなかったようですし、数年前に鳴り物入りで発表していた割りには、なんとなくフェイドアウトしてしまった感がなくもありません。発売期が1年以上遅れたようですし、いろいろタイミングを逸してしまったのでしょうか。


テラモーターズ「A4000i」


発売からすぐ、東京・渋谷のとあるビルの駐車場で見かけ、「早くも買った人がいる!」と色めき立っていたら、実はテラモーターズ社の本社オフィスが入っているビルだったというオチが付いたことがありました。そんなわけで、まだまだ稀少なトヨタ「MIRAI」が一般道を走行しているのに出くわしたことはあっても、走っている「A4000i」にはいまだお目にかかれずです。

ほぼ同じ時期から販売がスタートしたテラモーターズの新型ビジネススクーター「BIZMOⅡ」は、リース車両として別の展開をしていたのは知っています。先日はピザ屋さんのデリバリーで使われているのを目撃しました。でも「A4000i」については姿も見かけず、巷の噂も聞こえてきません。価格ドットコムに一つだけレビューがありますが、新しモノ好きだから買っただよ的な脱力系のレビューだけ。その他のユーザーレビューは見当たりません。

「A4000i」のプロトタイプは「サンボーイ」を買ったお店で見かけており、まだ調整が済んでなかったので試乗できなかったものの、その未来的なデザインは期待させるに十分でした。120kg近くの車重は重そうに見えたものの、その分パワーもあるだろうという予想もあって、発売を心待ちにしていたわけです。

ところが、実際に売りに出された「A4000i」は、見た目よりもオーソドックスなバイクに仕上がったようでした。販売開始は2014年12月。ただ、安倍政権発足後の円安の影響もあってか、当初予定より高価なバイクになってしまったようです。前述の「BIZMOⅡ」もそうですが、45万円~50万円ぐらいの価格帯は原付クラスのバイクとしてはかなりの高額。これまでの「SEED」シリーズが廉価だったこともあって極端に跳ね上がったように見えたのも事実でしょう。


同「BIZMO Ⅱ」


「A4000i」はiPhoneと繋げられたり、オリジナルデザインだったり、着脱式のバッテリーだったりと、テラモーターズとしては初の機能を沢山取り入れ、新しさを前面に出したフラッグシップモデルという位置付けにある原付二種スクーターです。しかし、前述の「BIZMOⅡ」が、市街地での航続距離が100kmを越える機能性の高い電動スクーターであるのに対して、「A4000i」は外側の部分以外に特筆すべきことがないバイクに思え、弱い感じがしてしまいます。

とはいえ、国内EVベンチャーの最大手メーカーのフラッグシップモデルですから、このままでは終わらないでしょう。ポテンシャルはもっと高いはずだとの声もあるので、中身をもう少し煮詰めてくれたら、特徴がより一層見えてくるかもしれません。電動の原付二種バイクは少ないのでそれだけでも稀少ですし、「A4000i」が颯爽と都内を疾走している姿を早く見てみたいものですね。



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